マシュマロテスト
よしをです。
マシュマロ・テストとは、
子どもの自制心と、将来の所得との関連性を調査する実験です。
実験者の大人が、
「このマシュマロは、きみのモノだけど、わたしが外出して、戻ってくるまでに食べずにいたら、もうひとつ、マシュマロをあげる」と被験者の子どもに伝え、
我慢できるかどうかをみるテストです。
実験結果によると、マシュマロを我慢できた子どものほうが、
成人してからの所得が高いという、研究結果がでているそうです。
(ウチの息子で試してみようか)
我慢することと、収入との関連については、もう少し詳しい説明が必要です。
誤解を恐れずにいえば、低所得者というのは、
目の前の欲望に負けて、お金を費やしてしまうために、
将来の成功や、貯蓄の機会を逸してしまう傾向があります。
それに対して、所得が多い人は、遊びたくても我慢ができ、
将来のために、コツコツ勉強するタイプだといえます。
つまり、現在の欲望よりも、将来の成功を選択できるということです。
話題はタバコについてです。
喫煙率は、どんどん下降線をたどっていますが、
低所得者に喫煙者が多い傾向が、顕著になっています。
将来、成功する人が、禁煙を考えた場合、
タバコを吸いたくなっても、健康のために節制し、
お金や健康を、自分の将来の利益につながる投資に向ける、
という考え方ができるため、禁煙に成功するケースが多くなります。
もし、努力が報われて成功者になれば、
それから、タバコでもなんでも自由に吸えるのです。
もっとも、その頃にはもう、タバコには興味をなくしているでしょうが…。
一方で、低所得のスモーカーは、
そもそも禁煙する気持ちも希薄なうえ、我慢することができません。
したがって、所得の低い人のほうが、喫煙率が高いというのは、
禁煙できない、あるいは禁煙に失敗する傾向が大きいということなのです。
今や、タバコは、ひと箱500円を越え、
月額15000円以上の出費の覚悟が必要です。
低所得者にとっては、少なくない出費だと思いますが、
この結果、さらに、非喫煙者との可処分所得差は拡大していきます。
ゲーム依存症や、ギャンブル依存症も、
同じようなメカニズムで説明できそうです。
なお、マシュマロ・テストに関しては、
わたしは、子どもの我慢は、天性の才能ではなく、教育だと考えています。
今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。