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孤独死について

よしをです。

 

孤独死について、正確な統計はないようですが、

それに近い、厚生労働省のデータ(死因統計)によると、

2017年には2480人が、孤独死しているようです。

性別比は、男性が1939人、女性が541人ということで、

男性の孤独死が突出しています。

 

この20年間では、孤独死は4倍にも増えています。

孤独死は、東京23区でとくに多く、

860人ほどが亡くなっています(2017年データ)。

国内の孤独死の30以上が東京都内で発生しているということです。

 

この、極端な偏りの理由ですが、

大都市では、地方に比べて、人間関係が希薄な独居老人の比率が、

圧倒的に多いことを表しています。

東京都内でも、地域差があり、

23区の北部や北東部(台東区、豊島区、葛飾区、北区など)に、

孤独死は集中しています。

都内各区の平均所得と、孤独死との関連、

つまり、孤独死が、貧困問題と直結していることは明確です。

 

一方で、東京都下のケースでは、町田、小平、多摩センターなど、

神奈川県では、新百合ヶ丘二俣川など、

埼玉県では、春日部、新座、小手指など、

高度成長期に林立した団地では、住民も減少していることもあり、

住民の死亡に気がつかないケースが、多くなっています。

つまり、前述した、経済的な問題に加えて、

独居者の人間関係が、希薄になっていることも、

孤独死を増やす原因になっているということです。

不幸な孤独死を減らすためにも、

高齢者の人間関係の再構築を、社会全体で考えなければなりません。

しかし、これまでのような、

地域事業への参加を呼び掛ける等の伝統的なアプローチでは、

うまくいくように感じられないというのも、実態です。

 

空き家や古い雑居ビルなど、地方であれば廃校などを利用して、

人が交流できるようなスペースをつくること、

たとえば、町の駄菓子屋や、文房具店のような、

「大人がつくる遊び場」などの試みが、成功している地域もあります。

しかし、孤独に悩んでいるのが、

アクティブに行動できる、元気な高齢者ばかりとは限りません。

むしろ、その逆でしょう。

 

高齢者を外へ連れ出すためには、問題意識をもった若い層から、

イデアを提案できるような場を、提供できればと思います。

もちろん、行政の努力も必要ですが、

民間の参入によって、町の活性化や、老人の生きがいを創出しつつ、

さらに、ビジネスの創出ができれば最高です。

高齢者が、「長生きしてよかった」、と思える社会を目指したいですね。

 

 

今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。