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芸人の炎上は教育問題である

よしをです。
お笑い芸人の発言が、炎上するパターンが続いています。
昨年のM-1グランプリでは、霜降り明星が優勝しましたが、
7位になった、スーパーマラドーナ武智正剛が、
インスタグラムに流したライブ映像が、問題になりました。
前年のM-1王者の、とろサーモン久保田かずのぶが、
泥酔した状態で登場し、
「自分の感情だけで審査せんといてください」、
「そろそろ、もうやめてください」、
「お前だよ、お前! わかるだろ、右側のな!」、と、
審査員の上沼恵美子への批判を繰り返し、
撮影していた武智も、相槌を打っていたというものです。
この映像が拡散して反響を呼び、
武智と久保田が一時、テレビから干されるという、
社会的制裁を受けました。

ナイツ塙宣之は、
「芸人とSNSは相性が悪い」、という話をしています。
カメラが回っていない場所であれば、
あの程度の話は、誰でもするだろうし、
その延長で、悪ふざけのつもりで発言したのだとしています。

塙は、若手の不規則発言の原因のひとつは、
最近の若手芸人に、師匠弟子関係がないからだと語っています。
演芸学校出身の若手は、お笑いの理論は学べても、
社会人としての常識や振る舞いについては、学習する機会がなく、
先輩への気配りに関して、緊張感がないのです。
とくに、とろサーモン久保田など、露悪趣味的な芸人は、
わきが甘いために、簡単にバッシングの罠に引っかかります。
古い東京の演芸の世界で苦労してきた塙には、
そのあたりの事情が、よく理解できるのでしょう。

若手の暴言や粗相についても、かれらに師匠がいれば、
師匠が、迷惑をかけた相手に詫びをいれるとか、
弟子にカミナリを落として、終わりになるところ、
そういう立場の人がいないので、所属事務所が対応することになります。
事務所は、正攻法で、謝罪や謹慎といった決着をとるか、
あるいは、拡大した騒ぎを、うまく処理できずに、
芸人自身が干されるといった制裁を受けることになりがちです。

ナイツは、際どい時事ネタを扱うのが、実にうまい芸人です。

吉本興業の闇営業問題があった翌日におこなわれた、
大阪・京セラドームでの巨人戦のゲーム前に、
ナイツが登場しました。

その冒頭で、塙は、「これ、闇営業なんです」、と言い放ったあと、
「僕、岡本に注目しているんです」、と巨人の主砲の名を挙げ、
「4番打者ですからね(土屋)」、
「でも、昨夜の会見、グダグダでした(塙)」、と、
吉本興業の岡本昭彦社長にかぶせ、満員のスタンドを沸かせました。
「坂本選手は、近くで見ると、筋肉がすごくてね(塙)」、
「やっぱり、ガッチリしてますね(土屋)」、
「腕の筋肉がカッチカチ。見ろや、この筋肉。カッチカチやぞ!(塙)」、
「それは、ザブングルだろ! 闇営業芸人をいじるんじゃないよ(土屋)」、
に続けて、
「丸選手の練習見て、肘の使い方が実にうまいなって思います(塙)」、
「やっぱり、肘の使い方がね(土屋)」、
「右肘左肘、交互に見て(塙)」、
「全部、闇営業芸人のネタじゃねえか!(土屋)」、といった具合。
塙は、最後に、
「僕は巨人ファンなんで、今日は、9対1で勝ってほしい」、
「あっ、すいません。吉本のギャラの比率でした」、
と、最後まで、吉本興業の闇営業問題で、締めくくりました。

ギリギリの線を狙って笑いを取るのが、優れた芸人であり、
ウケを狙って、すぐにデッドラインを割ってしまうのは、
二流、三流の芸人だということでしょう。

その塙ですら、時事ネタを扱うと、必ず親から連絡があり、
「相手の気持ちを考えたことがあるのか」、と注意されるそうです。

 
今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。