水中毒

よしをです。

人間には、１日２．５リットルの水分が必要だといわれていますが、

一度に大量の水を摂取すると、

「水中毒（みずちゅうどく）」という状態になります。

水中毒とは、文字通り、水を大量に摂取することで発症するもので、

血液中のナトリウム濃度が低下して、

「低ナトリウム血症」という状態になり、

体にさまざまな悪影響を与えます。

下痢、嘔吐、頭痛、さらに悪化すると、腎不全になることもあり、

死亡例もあるということです。

夏の盛りの今、気を付けたい症状です。

実は、わたしも以前、水中毒らしき状態になったことがあります。

１０年ぐらい前になりますが、

ある夏の暑い日、営業で外回りをしていました。

取引先２か所で、冷たいお茶を、何杯か飲み、

そのあと喫茶店での打ち合わせで、水をがぶ飲みして、

会社に戻る途中でした。

信号待ちをしていると、

突然、膝がガクガクして、立っているのが難しい状態になりました。

ガードレールに寄りかかるようにして、体をささえていると、

頭をガンガンと、殴られるような痛みが襲ってきました。

そして視界に、白いもやがかかったような状態になり、

その場にしゃがみこんでしまいました。

このときは、日射病か、熱中症だと思いました。

やがて、視界が戻り、足のぐらつきが落ち着いたところで、

「あれほど水分を取ったのに、なぜ」、と、

不思議に思いながら、近くのコンビニまで行き、

ポカリスエットとビタミン剤を買って、すぐに飲みました。

結果的には、これがよかったようです。

ナトリウム分を吸収することで、水中毒が解消されたようで、

それまでの不調が嘘のように、すっかり体調が回復し、

無事、会社に戻ることができました。

ところが、すっかり回復したことで、

その日の体調不良が、「低ナトリウム血症」であることも、

水中毒の怖さについても、あらためて確認することなく、

恥ずかしい話ですが、

その年にもう一度、同じ症状を繰り返すことになったのでした。

テレビＣＭでもお馴染みの経口補水液は、

脱水症はもちろん、水中毒にも有効です。

もしも、症状が出たら、迷わず、ドラッグストアへ駈け込んでください。

毎日暑いですが、どうか、ご自愛を。

今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。