蒐集物の処分
よしをです。
これまで蒐集してきた蔵書や、骨董の処分はどうしたらいいでしょうか。
入手するまでのプロセスや、感動など、
それぞれ、思いが詰まった品ですから、
蒐集品は、蒐集家本人にしか、価値がわからないものです。
よく、テレビ番組で、「先祖のお宝」などが、紹介されたりします。
鑑定家から、真贋の判定や、値段がどうのこうのと伝えられて、
孫や子が一喜一憂します。
亡くなった蒐集家とすれば、
そのような子孫の反応は不本意だとしても、
孫や子は、それらの所蔵品の価値がわからないのですから、
如何ともしがたいのです。
わたしも、自分の蒐集品について、
子どもに、引継ぎを、強制することはできません。
蒐集家は、残された家族が困らないように、
蒐集品についての記録を残しておくことが、必要だと思います。
わたしも、せめて、
蒐集物の一覧と、購入値段だけは、つけておこうと思います。
ほとんどが、ガラクタ同然の品なのですが、「塵も積もれば」で、
合計金額をみたら、家族は呆れるだろうと想像されますが…。
本音をいえば、
多くのガラクタのなかで、もし、気に入ってくれたものがあれば、
せめてそれだけでも、子どもが手元に残してくれたらといいなとは思います。
その他には、こんなことも考えています。
①蔵書は、図書館や、NPO法人へ寄贈する
②骨董は友人に贈る
以前にも、お伝えしていますが、
陶磁器については、かなりの数の贋物が混じっていると思われ、
子どもや知人に譲渡するまでに、
これらの「棚卸し」を、わたしの責任の元で、
おこなう義務があるだろうということです。
手間なども考えると、これが、一番頭の痛い問題です。
また、立派な骨董なら、美術館に寄贈することもできるのでしょうが、
そんな高価な品があるわけでもないのです。
骨董品の遺品買取サービスなどもありますが、あまりお薦めできません。
骨董の価値のわからない人は、古物商に騙されること必至です。
おそらくは、「ひと山いくら」の扱いをされ、
買いたたかれるのは間違いありませんから。
買取価格もさることながら、
蒐集家の思いを踏みにじられるような気がして、
居たたまれなくなります。
いずれにしても、わたしの蒐集物が、
ゴミ扱いされないように、準備をしておかねばなりません。
今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。