骨董ブログに思う
よしをです。
このブログでは、骨董を、テーマのひとつにしています。
コレクションの画像を公開したほうが、
読者の方に親切であることは充分承知していますが、
画像から、購入元なり、わたし自身が特定される可能性があるため、
大変申し訳ないのですが、非公開にしています。
画像のアップ方法を知らないという、根本的な欠陥もあるわけですが(汗)。
拙い文章だけの説明ですが、
なんとか雰囲気だけでも、感じ取っていただけたらと思います。
ブログ主からの勝手なお願いです。
さて、骨董というのは、本当に狭い世界です。
以前、ある骨董店主から、
自分の店の常連は、20人以下だと聞いたことがあります。
わたしの印象ですが、
どれだけ大きな店でも、有名店でも、常連客は50人以下だと思います。
東京都内でも、
特定のジャンルの店(わたしの場合、李朝など古陶磁)は、
多くても100店もないでしょう。
大阪や京都なら、20~30程度だと思います。
蒐集家がコレクターとして成熟すると、
ほとんど、特定の店から購入するようになります。
そのような狭いマーケットですから、
蒐集家が公開したコレクションのうち、
入手して日が浅い品であれば、
ほかのコレクターに、購入元を特定される可能性が高くなるのです。
最先端のWEBツールと、
アナログの極致である骨董が結びつくというのは、
時代の流れとはいいながら、不思議な現象です。
しかし、骨董とネットの結びつきは、アンマッチというか、
運用に危険を孕んでいるようにも考えられるのです。
実は、以前に一度だけ、
たまたま、ほかの骨董ブログを拝見していて、
わたしが、実際に店で見た記憶のある品が、
自分のコレクションとして紹介されていたのを、見つけたことがあります。
非常に、コレクターの目を引く作品で、わたしも購入を検討したのですが、
あまりに高くて手が出なかった品です。
このブログ主は、かなりの数の李朝陶磁コレクションを公開しています。
画像だけで真贋は不明ながら、
「これは、300万円で、こっちは100万円ぐらいか…」、
などと、思わず指折り数えて、資産額を計算してしまいたくなるような、
充実したコレクションをお持ちです。
杞憂ならいいのですが、わたしは危うさを感じてしまうのです。
ブログやソーシャルメディアから個人が特定されて、
事件に発展するという話題を、耳にする機会が増えました。
前述のように、骨董は個人を特定しやすいと考えられるので、
盗難される可能性は、低くないと考えてしまいます。
自慢のコレクションを公開したいという気持ちは、よくわかりますが…。
書画骨董は、換金することが難しく、
盗難に遭う可能性は低いように思われがちですが、全然違います。
以前あった、対馬の高麗仏の盗難事件のように、
韓国に持ち込まれて、換金するケースが、増えているのです。
(中国の作品なら、中国本土に…)
顔の見えない、不特定の犯罪者への対応が必要とは…。
いやな時代になりました。
今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。