マイナンバーは何をしているのか
よしをです。
マイナンバー制度とは、
住民票を有するすべての人に、固有の番号をつけ、
行政の効率化と利便性を高めることを、目的とする制度です。
マイナンバーカードは、プラスチック製のICチップ付きカードで、
券面に氏名、住所、生年月日、性別、マイナンバー(個人番号)と、
本人の顔写真が、表示されています。
カードは、本人確認のための、身分証明書として利用できるほか、
電子申告(e-tax)や、金融機関の口座開設、パスポートの新規発給のほか、
オンラインバンキングなどにも、利用できるようになったそうです。
ちなみに、e-taxの場合、これまでマイナンバーカードの提示が必要でしたが、
今年度から、あらたに、パスワードとIDを取得して申告する方式が、
採用になりました。
パスワードとIDを取得するためには、
本人確認のため、税務署で運転免許証か保険証の提示が必要だそうで…。
マイナンバーカードの交付は、2016年に開始していますが、
2018年11月時点で、カードの普及率は12%程度にとどまっています。
今のところ、特に不便を感じないので、わたしもまだ、取得していません。
役所ではいまだに、書面による行政事務を温存していることについて、
わたしは常々、苦々しく感じているのですが、
住民票交付などの手続きにおいて、
窓口では、マイナンバーの提示とともに、
従来通り、書面の記入が求められるのだそうです。
要するに、運転免許証を提示するのと同じなのです。
利便性にはほど遠いといわざるを得ません。
また、マイナンバーの記入を伴う手続きに関しては、
なりすましなどのリスクを回避するために、運転免許証など、
マイナンバー以外の身分証明書類の提示による、
二重の本人確認が求められるそうで、
一体、何のための身分証明書なのか、という疑問も湧いてきます。
いまのところ、唯一、優位性が認められるのは、
コンビニで住民票や印鑑証明書を入手できるようになったことぐらいで、
強制力も、必然性も、威厳もないのですから、
こんなカードが普及するハズがありません。
2020年から、マイナンバーカードと、健康保険証を、
合体させる構想があるといいます。
利便性を考えれば、運転免許証も合体させて、
本格的に、身分証明書として活用を図るべきだと考えますが、
任意ではなく、強制的に合体させるのでなければ、意味がありません。
マイナンバー制度は、まだ迷走中です。
今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。