曇天のソウル
よしをです。
インドや東南アジアの大都市を抑え、
韓国・ソウルが、世界最悪の大気汚染都市になりました。
ちなみにワースト2位は、同じく韓国のインチョンです。
大気汚染の原因は、
現政権が推進する脱原発政策により、増設や稼働強化された火力発電所、
気流の問題や、中国からの汚染物質の飛来、
暖房につかわれるオンドルの燃料や、粗悪なガソリンの使用、
規制の甘いディーゼル自動車の普及など、
複合的な要素がからんでいると思います。
また、政府の経済政策により、韓国は電気料金が極端に安いため、
市民や企業の省エネ意識が、希薄であるともいわれています。
大気浄化のためには、まずは主な原因を解明し、
具体的な対策を講じるべきなのですが、
この国では、そうはなっていません。
2016年には、大気汚染の原因は、
鯖の塩焼きの煙が原因であるというトンデモ説を、
政府が、公式に発表したこともありましたが、
最近では、汚染の原因が中国由来のものであると、
化学的な根拠も示さないまま、外相が断定しました。
さすがに、中国政府も怒っています。
場当たり的に、人工降雨にもトライしましたが、
韓国に、そんな技術はありませんから、案の定、失敗したりしています。
そして今度は、韓国環境部(省に相当)長官が、緊急記者会見を開き、
ソウル市内の屋外に、一定間隔で、空気清浄機を設置して、
PM2.5を削減する計画があると発表しました。
技術が開発されれば、空気清浄機1台あたり1000~2000万円になり、
空気の浄化とともに、国内経済や輸出にもプラス効果があるだろうと、
都合のいいことをいっていますが…。
どうやら、技術はまだ、確立していないようです…(哀)。
それはそうでしょう。
日本にも、そんな技術はありません。
効果があるかどうかもわからないのに、
見切り発車で、設置計画をすすめるつもりなのでしょうか。
こんな小学生が考えるようなことを、
堂々と、国の政策としてすすめるつもりなのですから、
驚きを通り越して、呆れてものがいえません。
ちなみに、昨年1月には、中国・西安に、
高さ100メートルの空気清浄タワーができたそうです。
タワーの下部に巨大な温室があり、温室に吸い込まれた空気が、
太陽熱に温められてタワー内部を上昇し、
上昇する過程でいくつかのフィルターを通って、
浄化される仕組みだそうです。
まだ実験段階とのことですが、
昼間の運行時には、大気の熱エネルギーのほかに、
外部エネルギーをほとんど必要しないシステムだそうですから、
もし完成すれば、夢の装置ですね(棒)。
中国メディアによれば、タワーの設置後、
周辺10キロ平方メートルの、PM2.5濃度が15%低下したといいます。
一方で、周辺の住民からは、
まったく改善の兆候がないという声も聞かれますが…。
まるで、あらたな環境詐欺の手口のようです。
実験が成功すれば、500メートルのタワーを建設し、
中国全土に設置する構想もあるということですが、
個人的には、中国の科学技術など、信用しません。
韓国では、外交しかり、経済問題しかり、
今回取り上げた環境問題に関しても、
解決能力や当事者意識が、完全に欠如しています。
「いずれ、誰かがやってくれる(もしくは、全部他国のせい)」
そう考えているのでしょうか。
末期症状です。
今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。