加熱式タバコ狂騒曲
よしをです。
全国のコンビニに、加熱式タバコが売られています。
現在、国内で販売されている、アイコス、グロー、プルームテックのうち、
アイコスは、その95%以上が、日本国内で販売されています。
2014年に、アイコスは、
日本とイタリアの一部の都市限定で販売を開始しました。
その後、解禁する国はほとんどなく、
上記のように、ほとんどが、日本国内のみに流通していて、
ユーザーは100万人を超えるといいます。
わたしが心配するのは、タバコ会社のスタンスです。
タバコ会社は、意図的に、可燃式タバコには少ないと、
誤解させるようなプロモーションをおこなっています。
タバコ会社のアピールについては、前科があります。
過去には、タール成分が少ないほうが安全だというアピールのもと、
各社が、低タールのタバコを発表しましたが、
その後の研究では、実際には、タバコに含有されるタールの量は、
がんのリスクに無関係だったという前例がありますから、
タバコ会社のPRを鵜呑みにすることは、大変危険です。
加熱式タバコが市場に出てから、さほど時間が経っていないため、
健康にどれだけ影響があるのか、まだ、よくわかっていないのです。
したがって、タバコから放出される物質について、
その有害性については、検証途上にあるというのが現実です。
呼吸器や肝機能に悪影響があるという報告があるのは事実です。
また、アイコスのフィルター部分(ヒートスティック)に採用されている、
プラスティック製のパーツが、熱によって溶け、
シアン系の有害物質を発生させる危険が指摘されています。
アイコスでは、ヒートスティックを2箱使用するごとに、
1回クリーニングすることを推奨しています。
1日に1箱、カートリッジを使用する場合、
2日に1回、掃除をしなければならない想定になっているのですが、
手入れが面倒なため、ほとんど掃除をしていないケースや、
構造的に、充分にクリーニングできないという事情があるほか、
喫煙者の習性として、バッテリー切れを心配して性急に吸い込むと、
急加熱の結果、フィルターが溶けて、
やはり、有害物質が発生しやすいといった指摘もされています。
あるコラムでは、アイコスなど、加熱式タバコの人体への影響について、
日本で、壮大な人体実験がされている、というシニックな指摘もありました。
戦後まもなく、ヒロポン(覚せい剤)が、疲労回復に効果ありとして、
薬局で、合法的に売られていた時代がありましたが、
わたしは、そんなエピソードを想起しました。
今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。