滅びゆく居酒屋チェーン
よしをです。
学生の頃はともかく、
いわゆる居酒屋チェーンには、極力行かないようにしています。
ファーストフード店などと同じく、
画一的なメニューや、サービスの店舗というのは、
どうも、個人的な感性に合わないようです。
(このあたりは人それぞれなので、気になされませんよう)。
そんな居酒屋チェーンといえば、
かつて、あちこちで見かけた、これらのチェーン店が減っています。
村さ来は、バブル崩壊を受けて経営破綻して、経営権が転々とし、
現在は、学習塾などを展開するジー・コミュニケーションに買収されました。
養老乃瀧は、もともと、郊外型店舗も多かったのですが、
飲酒運転の規制強化の影響などで、大幅に店舗を減らしました。
また、昨年、つぼ八はイオングループに買収されることが明らかになりました。
それらの既存のチェーンに代わって、
現在は、モンテローザ(白木屋)、ワタミなどが勢力を伸ばしてきましたが、
それらの新興勢力のチェーン店でも、不審が続いているそうです。
現在、居酒屋チェーンのトップはモンテローザですが、
2015~2017年まで、業績は赤字に転落していて、
店舗も、この3年間で、300店舗以上も減らしています。
(それでも、総店舗数は全国で1700以上あるとのことです)。
ブラック企業との評判が広がり、売上が低迷しています。
「ミライザカ」や、「三代目鳥メロ」といった店名に変えて、業態も転換し、
2018年度はなんとか黒字化できているそうですが、
今後も見通しは厳しそうです。
日本国内の成人1人あたりのアルコール消費量は、
1992年の年間101リットルをピークに、減り続けており、
2017年度は、81リットルと、20%ほどの落ち込みになっています。
なかでも、若者のアルコール離れが顕著です。
その理由は、決して、健康志向というわけではなく、
若者間のコミュニケーションの取り方に変化が生まれていることと、
かれらの可処分所得の減少との関わりが、指摘されています。
これからも、市場が縮小し続ける中で、
居酒屋チェーンが、どの層をターゲットに、戦略を立てるべきか、
厳しい選択を迫られているように思います。
ちなみに、中高年は、
吉田類さんが紹介するような、個人経営の酒場が好きですから…。
畢竟、居酒屋チェーンの世界では、
大規模な合従連衡がすすんでいくことになるでしょうが、
それで生き残れるかどうかは難しいところです。
今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。