北陸と銭湯の意外な関係
よしをです。
東京都内の銭湯の経営者は、
なかでも、新潟県出身者が突出しています。
幕末以降、地元に働き場のない、農家の三男、四男が上京して、
独立起業する職業として、銭湯を選んだということだそうです。
最初に東京にでてきた人が銭湯で成功したため、
それを追随して、大勢が出てきたということで、
雪国出身なので、みな辛抱強く頑張って、商売を成功させたといいます。
新潟県人の特徴は、勤勉で保守的、頑固、金銭感覚は堅実といい、
まさに、独立起業に適した県民性だといえそうです。
銭湯の壁画といえば富士山が有名です。
壁画は、大体、2年ごとに描き換えられるそうですが、
絵の意匠は、銭湯の経営者が決めます。
最近、都内の銭湯では、富士山ではなく、東京タワーや、
時代を反映して、東京スカイツリーの画が流行しているそうですが、
実は、これは富山市物産振興会の企画です。
北陸新幹線の開業(2014年)を控えた2010年にスタートした、
「ホットして富山市PR事業」の一環で、
東京に住んでいる人に、富山を知ってもらおうと、
始まった企画なのです。
風光明媚な富山県を代表する立山連峰を、銭湯の壁画に書いてもらい、
観光客を誘致しようとするもので、
都内の銭湯経営者に、北陸出身者が多いことが、
企画立案のヒントになりました。
市が、書き換え費用の一部を負担するということです。
壁画絵の制作には、国内で、わずか2人しかいないという、
銭湯背景画絵師に依頼して、壮大な連山を作画します。
また、立山連峰の壁画のある銭湯には、
「富山のおいしい水」や、富山県の物産販売もおこなわれています。
直接的には、広告やPRといわずに、
美しい景色をアピールして、観光客誘致をするというのは、
大変上品なアイデアだと思います。
ただ、宣伝色を出さないようにするためには、
壁画以外は、せめて、ポスターの掲示だけに留めておいて、
できれば、物産品の販売はやめたほうがスマートだと思います。
物産振興会の方、いかがなものでしょうか?
ちなみに、富山県人の特徴は、
勤勉で現実主義、貯蓄に優れています。
富山県は、全国1位の持ち家率でも有名です。
今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。