震災バブル
よしをです。
とにかく、今年は災害の多い年でした。
いち早い、被災地の復興を願うばかりです。
東日本大震災では、
被災した市民が、助け合い、秩序を守る姿がクローズアップされ、
世界中が、日本の市民モラルの高さを絶賛しました。
しかし、現実の被災地には、
報道される美談だけでなく、もっと生臭い醜聞がたくさんあります。
とくに、お金をめぐる問題については、
2つの問題が指摘されています。
ひとつは、復興のための莫大な土木工事費用について。
もうひとつは、被災者に配られた、復興支援金です。
原発から20キロ圏内までと、
20~30キロ圏内の2つの分類があり、
30キロ圏から一歩でも外に出れば、
賠償金支給の対象から外れてしまいます。
賠償金は、一般的な4人家族であれば、
6300万円~1億円超えの、莫大な金額であることから、
境界線の内外で、天と地ほどの違いが生まれました。
賠償金は、家を失った人が、家を再建するための資金です。
ところが、国が提供する仮設住宅に住みながら、
賠償金を、家の再建以外の用途に、
いうならば、遊興費に使う人が多くいるのです。
震災後の仮設住宅の駐車場には、
その場所とは不釣り合いな、
ベンツやBMW、レクサスなどの、高級車が並んでいました。
一時期、ディーラーの、いわきレクサスが、
販売台数全国1位になったという、
信じがたい話も伝わっています。
福島県内で、一般的な新築一戸建てが、
どれぐらいの値段になるのか知りませんが、
土地値も安いですから、
よほどの大豪邸でもない限り、
5000万円以上ということはないでしょう。
無論、損害賠償には、物的な補償のほかに、
精神的苦痛に対する補償も含まれるわけですが、
そのお金で、1000万円近い高級車を買うというのは、
どういう感覚なのか。
結論からいえば、賠償金があまりにも過分だということです。
補償金にまつわる、もうひとつの問題は、就
労不能損害賠償制度です。
これは、原発事故がなければ得られた収入と、
事故後に得た収入の差額を、東電が補填する制度です。
なぜ、これが問題なのかといえば、
仕事をしない場合でも、
元々の収入が、100%補填されるということです。
仕事を開始すれば、その分が補償から差し引かれるのですから、
結局、仕事をするだけ損だということになります。
この補償制度は、平成27年度で一旦終了しましたが、
それまで仕事をせず、
毎日ぶらぶらしていた被災者が多くいたようです。
震災被害に遭われた方は大変お気の毒ですが、
ここで紹介した、補償制度の問題のほかにも、
復興工事のスキャンダルや、それ以外の問題など、
マスコミでは、あまり報道されない闇の部分がたくさんあることを、
わたしたちは、知っておくべきだと思います。
今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。