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韓国人とキリスト教

よしをです。
武漢肺炎の流行をきっかけに、
韓国国内のキリスト教について、知る機会となりました。
大規模な秘密集会によって、
集団感染を引き起こした「新天地イエス教会」や、
塩水スプレーによる消毒(?)で集団感染を起こした「恵みの川教会」など、
日本でもお馴染みの統一教会のほかにも、
いくつも、キリスト教系の新興宗教が存在することを知りました。

韓国の宗教事情は、
キリスト教徒がほぼ50%で、仏教徒は20%程度だといわれています。
ちなみに、日本のキリスト教徒は1%程度です。
韓国では、もともとキリスト教が多かったわけではなく、
1970年代から、急速に信者数が伸びてきたそうです。

その理由は、日本と同様に、人口の都市部への集中が起こったことです。
伝統的な同族社会や、地域のネットワークから切り離された、
孤独な人たちが頼りにしたのが、
日本では、創価学会をはじめとする仏教系、神道系の新興宗教であり、
韓国では、キリスト教が、その役割を果たしたのです。

プロテスタントは、カトリックと異なり、正統と異端を区別しません。
韓国のキリスト教は、プロテスタントを基本にしながらも、
伝統的なシャーマニズムなども取り込んで、
現世の利益や、病気の治癒などを祈念する教義をもつものなど、
怪しげな新興宗教が、いくつも生まれました。
俗に、「ウリスト教」などと揶揄される由来です。

2019年11月に、ローマ教皇フランシスコは、長崎と広島を訪問し、
2度の原爆被害に関して、日本国民への哀悼を述べました。
来日の際、教皇が、
「日本人は、欧米のキリスト教徒よりも道徳性が高い」
と発言したことに関し、
わたしは、ひとりの日本人として誇りに思います。

2014年には、教皇は韓国を訪問しています。
セウォル号沈没事故の犠牲者を哀悼して、
「韓国国民すべてに哀悼を表す。国民がこの事故をきっかけに、倫理的、霊的に生まれ変わることを望む」と強調しました。
韓国国民の倫理観や霊的な心根がよくないと断じているわけですから、
教皇の発言は、かなり踏み込んだものです。

日本によって植民地化され、民族のアイデンティティを奪われた、
韓国人の唯一の慰めは、
かれらが、日本人よりも道徳性が高いと信じていることです。
教皇の苦言に対して、大きなショックを受けたと想像するのですが、
反応が伝わってこないのは、不思議です。
わたしが知らないだけなのかもしれませんが。

教皇訪韓時には、
従軍慰安婦とされる7人の女性が、法王との面会に招待されました。
パク・クネ大統領は、教皇の権威を借りて、
日本の対外イメージを棄損させる意図があったのでしょう。

世界平和を願う宗教指導者を、
国内政治や、国際関係への圧力として利用することについて、
日本人は、卑怯極まりない、恥ずべき行為だと考えるのですが、
韓国人の発想は異なるようです。

霊的に生まれ変わるべきという、ローマ教皇の苦言は、
的を得たものだったということです。


今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。