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タイヤが原因だった

よしをです。
自動車のタイヤが、プラスチック汚染の原因の多くを占めることは、
あまり知られていません。

タイヤの主原料である合成ゴムは、
石油を原料にする高分子化合物(ポリマー)で、
自動車が道路を走行する際、
摩擦によって、合成ゴムの破片をまき散らします。
破片は、雨が降ると、道路から河川、そして海に流れ込みます。
ある推計によれば、海に流入するマイクロプラスチックのうち、
タイヤの合成ゴムは、28%を占めるといいます。

タイヤのゴムは、かつてはゴムの木の樹液で作られていましたが、
需要が増え、20世紀初頭には、多くが合成ゴムに代わりました。
現在、タイヤの原料は、天然ゴムが20%弱、合成ゴムが25%、
そのほかに、金属やほかの素材が使われています。

近年、環境に配慮したタイヤの開発がすすみ、
アメリカの大学の研究チームは、
植物(樹木やトウモロコシなど)を使って、
合成ゴムを造る技術を発見しました。

また、別のアプローチも検討されています。
路面を、現在よりもなめらかにして、摩擦を少なくし、
なおかつ、滑りにくくする研究がされています。
あるいは、マイクロプラスチックを含んだ雨水が、
海に流出するまえに回収する方法も、研究の対象です。
タイヤの問題が注目されるようになったのは、最近のことで、
解決に向けた研究ははじまったばかりです。

環境問題は、それ自体に産業性があるかどうかがポイントです。
たとえば、ソーラー発電は、
そこに、収益性があるかどうかが普及のポイントです。
最近注目されている、都市鉱山についても、
貴金属を取り出すコストと、それらの価値とのバランスで、
産業として成立するかどうかは決まります。

個人的には、プラスチックの回収については、
産業としての発展の可能性は厳しいように思えるのですが、
あらたな発電源とするなど、
画期的な知恵を絞りだしてもらいたいと思います。


今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。