監視時代
よしをです。
ハロウィンの夜、渋谷の街で、
軽トラックを横転させるなどして、暴れた若者たちが、逮捕されました。
SNSの動画や、防犯カメラの映像をたどって、
犯人の自宅にたどり着いたということです。
まるでSFのような話ですが、
あらためて、監視カメラが網目のように普及しているという現実が、
明らかになりました。
警察の犯人逮捕の執念については、純粋に喝采をおくりたいと思いますが、
いよいよ、監視社会が現実化しているということについては、
不安視する意見も、目につきます。
監視されることに対するアレルギーはあるにせよ、
確実なことは、監視カメラには、犯罪の抑止効果があるということです。
町の治安悪化に悩んでいた、愛知県刈谷市では、
交差点や公園、駅、市営駐車場などに監視カメラを大量に導入して、
犯罪抑止に効果をあげています。
刈谷市では、2003年に刑法犯認知件数が4500件を記録し、
治安の悪化が深刻化していましたが、
2011年から、防犯カメラを積極的に増設したところ、
2012年~17年度の5年間で、犯罪が、46%も減少しました。
さらに、多発している自動車関連の犯罪防止対策として、
共同住宅の駐車場や駐輪場へ、
防犯カメラ設置をうながす、支援制度も設けているということです。
今回の渋谷の事件について、警察は膨大なカメラの映像を分析し、
人海戦術を駆使して、聞き込みなどもしながら、犯人にたどり着きました。
犯人逮捕までの過程については、警察の執念を感じ取れますが、
これからの時代は、AI技術の進歩により、
ほとんど人の手を介さずに、犯人にたどりつくことも可能になります。
犯罪とは関わりのない一般の人が、カメラで監視されることについては、
プライバシーを、どこまで重視すべきなのかという視点で、
議論をすべきなのかもしれませんが、
プライバシー順守よりも、
犯罪のスピード解決や、逃亡犯の逮捕、犯罪抑止への期待のほうが、
より公共の利益になると考えられるので、
監視カメラ設置が、日本国中に広まっていくことについて、
わたしは、個人的に、強い期待感をもっています。
今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。