さあ来い 卒サラ!          ~悔いのないセカンドライフを目指して~

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企業の不祥事と雇用の関係

 

よしをです。

 

昨今、一流企業の不正会計や顧客データ流出、

データ改竄などの不祥事が、次々に発覚しています。

とくに、製造業の不正発生は顕著です。

三菱自動車、スズキ、神戸製鋼所日産自動車、スバル、三菱マテリアル

日立化成、KYB…。

 

これまで、日本の製造業は、

経営者と従業員との関係性において、性善説がとられてきました。

「自分が働く会社は、公正でなければならない」

少なくとも、昭和入社のわたしは、そのように考えていましたが、

昨今の不祥事の連鎖をみると、

経営者と従業員との信頼関係は、

最早、壊れてしまったのではないかという疑念が、沸き上がります。

 

このところの企業の不祥事を振り返ると、

単純な原因では説明のつかない、特徴的な例を見ることがあります。

不正をおこした企業のなかには、調査や業務改善策をとったにも関わらず、

繰り返し問題をおこす企業が、いくつもあるのです。

 

現場を熟知している従業員は、トラブルや不正があれば、すぐに察知します。

しかし、上層部に問題点を正確に報告すれば、点検や調査が長引くため、

事を荒立てないようにと、ミスや問題をネグってしまうのです。

 

事故調査がおこなわれ、業務改善策がつくられれば、

今やっている、仕事の手順や条件を、変えられてしまうかもしれません。

その煩わしさを嫌い、現場は、事故調査についても、非協力です。

その結果、問題の根本が解決されぬまま、

同じようなトラブルが続くという、負のスパイラルに陥ってしまうのです。

 

事故調査と、その後の業務改善は、たしかに煩わしいことではありますが、

会社を、よくしたいという気持ちがあるなら、

社員は積極的に協力するはずです。

しかし、事故や不祥事が連発する企業では、

それらの、よいサイクルが機能しません。

 

高度成長期はとっくに終わり、

長らく続いた不況の影響によって、日本社会の風向きが変わりました。

企業では、日本の社会を支えてきた、終身雇用制度が崩壊しました。

正社員の給料はあがらず、不正規社員の大量導入などによって、

従業員は、目的意識をなくし、会社への忠誠心を失ってしまいました。

 

企業で働く人のモラルを取り戻すためには、働き方の見直しが必要です。

わたしは、日本人には、終身雇用制度が合理的だと考えています。

 

 

今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。