ヤギ
よしをです。
以前、家族と訪れた、愛知県の三河湾にある日間賀島(ひまか・じま)で、
ヤギが、環境保全のシンボルになっているということを知りました。
島では、6頭のヤギを放牧し、
荒れた空き地で、除草剤などを使わずに、ヤギに雑草を食べさせ、
長年にわたって、やぶに埋もれていた公園を、再生したのだそうです。
ヤギというのは、
食欲旺盛なうえ、繁殖力の強い動物で、厄介者にされている事例も多く、
日本各地で、野生化したヤギによる、食害の報告がされています。
小笠原諸島では、戦時中などに食用として持ち込まれたヤギが野生化し、
深刻な農業被害や、森林破壊や表土の流出、
固有植物の食害が、問題になっています。
尖閣諸島でも、ヤギの食害による環境問題がおきています。
魚釣島は、現在、立ち入りができない状況ですが、
かつて、民間の政治団体が放逐したヤギが、爆発的に増加し、
現在では、300頭以上に、増加しているのだそうです。
ヤギの採食量は、1日あたり、体重の15%程度にもなります。
体重60キロの成獣で、1日あたり9キロの草を食べる計算です。
このような旺盛な食欲を利用して、
ヤギによる除草作業を事業化している団体が、各地にあります。
メガソーラー施設や、耕作放棄地、空き地などの除草がおもな仕事です。
ヤギ1頭につき、1日で畳2枚分の雑草を食べる計算になるそうです。
今後、どれだけ需要があるのかがポイントになりますが、
なにより、除草のためには、その場所に放牧するだけでよく、
急な坂のある土地でも、ヤギは平気で動き回れるので、
土地の形状にもこだわりません。
こういうビジネスは、個人的に、すごく好感度が高いです。
気になる料金ですが、
1か月単位で、1頭3000円~15000円(輸送料別)と、幅が大きく、
まだ、ビジネスとしての相場が定まっていないようですが、
環境意識の高まりもあり、除草剤を使わない除草に、大注目です。
今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。