さあ来い 卒サラ!          ~悔いのないセカンドライフを目指して~

起業とか資格とか。趣味や思い出話など いろいろランダムに

ごはんと味噌汁

よしをです。

 

わが家の朝食は、

週末などはパンにすることもありますが、基本的に、ご飯と味噌汁です。

以前、出張が多い職場にいたころ、各地に出張した折には、

その土地の味噌を、土産として帰るのを楽しみにしていました。

自分で調理する際には、ちゃんと出汁をとり、

いろいろブレンドして、味噌汁に使っています。

 

ところが、最近の若者は、味噌汁を飲まなくなっているといいます。

テレビの街頭調査を見ても、

1か月以上、味噌汁を飲んでいないという若者もいたりして、

一体どんな食生活をおくっているのかと、心配にもなりますが、

独身者の場合、ほとんど自炊をしたこともない人や、

そもそも、朝食をとらない人も一定数いるのでしょうから、

世の中に、味噌汁をまったく飲まない人がいるというのも、

あながち特殊なことではないのかもしれません。

 

外食するにしても、

たまには味噌汁に接することもあるだろうに、とは思いますが、

そういう人は、洋食や、ファーストフードばかりになっているのでしょう。

 

独身者に限らず、一般家庭でも、味噌の消費は減少していて、

一世帯あたりの消費量は、30年間で、半分以下になったそうです。

業界団体のコメントによれば、

単身者が増えたことや、家族が別々に食事をとる「個食」が増えたことが、

味噌消費の減少の原因だということです。

 

ちなみに、味噌の消費量は、東高西低の傾向があり、

とくに関西では、パンの朝食が多く、和食の家庭は少ないそうです。

 

味噌汁とともに、米の消費量も減り続けています。

こちらは、さらに深刻です。

1962年に年間1人あたりの消費量がピークを記録して以降、

米の消費量は毎年減り続け、

2016年には、とうとうピーク時の半分になってしまいました。

米離れは、とくに若い世代に顕著で、

農林水産省が2015年におこなった食生活調査では、

20代男性の20%が、1か月間、米を食べなかったという、

衝撃の報告がされています。

かれらは一体、何を食べているのでしょうか?

 

食生活の多様化によって主食の選択肢が増えたことや、

女性の社会進出によって、外食が増える絵機構が強くなったなどの

分析がされていますが、

そのほかの大きな理由としては、

調理時間の問題があるのではないかと考えています。

 

米を調理するには、洗って吸水させ、炊いてから蒸らすという手順が必要で、

おそらく1~2時間は、かかるのではないでしょうか。

無洗米を使うとか、圧力鍋を使うなどの工夫をしても、

1時間程度はかかりそうです。

最近では、時短料理がもてはやされ、

数分~30分以内で調理を完成させるレシピが、流行しています。

 

麺類であれば、ワンプレートで料理が完成しますし、

洋食であれば、主食が欲しければ、パンを買ってくればいい話です。

料理時間短縮の流れと、炊飯時間のミスマッチが、

米離れを、さらに加速させているように感じるのです。

 

また、1~2人の家庭にとって、少量の米を炊くのは効率が悪く、

実際に、1合未満の米を炊く炊飯器は、ほとんど見当たりません。

 

食事の多様化によって、ライバルが増えたわけですから、

各業界団体としても、顧客を逃さない工夫が必要です。

 

発酵食品のよさをアピールして、味噌汁への回帰を目指し、

米離れへの対策としては、短時間で炊飯するシステムや、

少量でも対応できる炊飯器の開発といった対策を続けていくことによって、

和食や朝食離れに、一定の歯止めがかかると思うのです。

 

 

今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。