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ミシシッピアカミミガメの問題

 

よしをです。

 

縁日の屋台やペットショップなどで売られているミドリガメは、

正式には、ミシシッピアカミミガメといい、

アメリカ南部から、メキシコ北部に分布しています。

日本国内には、1950年代から、アメリカからペットとして輸入されました。

 

輸入は、1990年代に年間100万匹をこえ、ピークを迎えましたが、

その後、輸入は減少し、現在は、年間10万匹を下回っています。

それでも、相当な数が輸入され続けています。

 

子亀のころは可愛らしかったものが、

成長すると、甲長が30センチを超えるため、

無責任な飼い主が、手に負えなくなり、水辺に捨てるケースが多くなりました。

その結果、野生化した個体は、ほぼ全国に分布してしまいました。

環境省の調査では、

野生化したミシシッピアカミミガメは、

全国に、約800万匹以上、生息していると推定されています。

 

ミシシッピアカミミガメの激増は、本来の生態系を破壊しています。

わたしたちが、都会の川や公園でみかけるのは、

ほとんどが、ミシシッピアカミミガメです。

ミシシッピアカミミガメは、日本古来のイシガメよりも大きく、

水草や藻のほかに、小動物を捕食し、死骸も食べるなど、食欲旺盛で、

繁殖力も強いという特徴があります。

しかも、環境の悪化にも強く、多少、水が汚くても生きていけます。

天敵もいないので、増え放題ということになります。

 

環境省が推進している、アカミミガメ対策推進プロジェクトでは、

輸入制限や、捨てカメの撲滅、駆除推進などを掲げていますが、

2020年には、ついに、

ミシシッピアカミミガメを、特定外来生物へ指定する決定がされるようです。

 

特定外来生物に指定されると、

輸入が原則禁止され、販売や飼育にも、規制がかけられます。

あらたにペットとして飼育することは、原則禁止になり、

すでにペットとして買われている個体を、引き続き飼育する場合には、

許可が必要になります。

また、野生化したカメを、家に持ち帰ることも禁止となります。

 

外国から輸入され、野生化したカメに、カミツキガメがありますが、

この種類は、すでに特定外来生物に指定され、駆除の対象になっています。

 

実は、このカミツキガメが、相当美味であるということが知られていて、

いろんなブログで、料理体験記が紹介されています。

なんでも、スッポンよりも、滋味があるのだとか。

そして、ミシシッピアカミミガメについても、

カミツキガメと同様に、かなり美味しいという情報があるのです。

 

ブラックバスについては、やはり食用に転用されていますが、

個人的な感想ですが、それほど美味しいとは思いませんでした。

その意味では、カメ料理は、ビジュアルはともかく、

期待が持てると思うのですが…。

どうでしょうか?

 

特定外来生物については、単純に捕殺するのではなく、

可能であれば、このように、食料として転用する方法も考えるべきです。

元はといえば、人間のエゴで繁殖してしまったわけですから、

できるだけ有意義に消費してあげるのが、せめての供養かと思います。

 

ちなみに、カミツキガメは、

頭を切り落とされても、何時間も動いているなど、

かなり扱いが難しく、調理するには、コツがいるのだそうです。

 

 

今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。