さあ来い 卒サラ!          ~悔いのないセカンドライフを目指して~

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今年も花粉症がやってきた

よしをです。

 

日本の国民病・花粉症。

国民の4人に1人がスギ花粉症に悩まされています。

わたしも、その1人です。

 

日本の国土に占める山林の割合は約70%ですが、

もっとも広い面積を占めるのがスギ林で、実に国土の20%に達します。

もともとスギは成長が早いため、

戦争で荒れた山林を森に戻し、復興のための木材需要に応えるため、

1960年代から植林をすすめてきました。

それらが50年を経て、いま、収穫期に入っています。

 

しかし、せっかく収穫期に入ったスギは、

伐採がすすんでいないという現状があります。

これは、安価で輸入された外国産木材との競合に勝てず、

放置されたままのスギ林が多く存在しているという意味なのですが、

枝打ちや、間伐がおこなわれていないため、

木材として使い物にならない木が多くなっていることもあって、

何らかの対策を講じないと、今後も、放置状態が続きそうです。

 

スギは25~30年経ったあたりから、花粉を放出し始め、

その後、100年ぐらいまで、勢いが衰えることがないといいます。

とくに伐採や間伐されていない、やせ細ったスギは、その生存本能から、

順調に育った木よりも、多くの花粉を噴出することがわかっています。

 

花粉症の原因である、花粉の量を減らすためには、

どうしたらいいのでしょうか。

 

実用化の可能性が高い、2つの方法を紹介します。

実は、林野庁では、1996年に開発された、

花粉が少ない品種の苗木の移植を指導しています。

なかでも注目しているのは、

富山県農林水産総合技術センターが開発した、

無花粉スギ「立山 森の輝き」という、花粉をまったく出さない品種です。

林野庁の植樹計画によると、

「森の輝き」は、2014年の実績は5000本でしたが、

2017年は3万本に増え、10年後には、30万本へと拡大する予定です。

 

しかし、残念なことに、この程度のペースでは、

日本のスギが、すべて無花粉のスギに入れ替わるまでには、

途方もない時間がかかってしまいます。

 

もうひとつの情報は、

スギの雄花の花粉だけを餌にして繁殖する、

珍しいカビが、発見されたというものです。

このカビを混ぜた液体をスギの木に撒くと、カビが花粉を食べはじめますが、

やがて、そのスギの木は、花粉を出さなくなるのだそうです。

これなら、植樹の手間がなく、低コストで対策できそうです。

 

しかし、このプランにも問題があります。

それは、このカビが、菌として脆弱だということです。

実用化のためには、繁殖力を強くするための品種改良が必要だということで、

完成までには、もう少し時間がかかりそうです。

 

2つのアイデアを紹介しましたが、

いずれも、まだ、本格稼働には時間がかかりそうです。

とりあえず、いま、わたしたちができることといえば、

既存のスギ林を、できるだけ資源として有効活用するということです。

とくに間伐材については、バイオエネルギーへの転用など、

ビジネス性のある展開を、模索するべきだと思います。

 

ということで、早く何とかして欲しいのが本音です。

わたしは、今年も、すでに発症していますし…(涙)。

 

 

今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。