老後の備え
よしをです。
将来、必要になる老後資金の金額について、
さまざまな考察がされていますが、
結果的に言えば、老後に必要となる資金は、人それぞれです。
未婚か、既婚かによって異なりますし、
生活水準をそれぐらいに設定するのかといった、
ライフスタイルによっても、千差万別です。
したがって、老後資金を考える場合、
世の中にあふれる情報に惑わされるのではなく、
自分の場合は、どれぐらい必要なのか、
冷静になって、考える必要があります。
単純計算でいえば、現在の生活費と(将来受け取る)年金の差額を、
(適度な)余命年数分、貯蓄できれば、ある程度大丈夫な気がします。
たとえば、現在の生活費を月25万円とし、年金受給額を15万円とします。
65歳から90歳まで生きると仮定すると、
(25-15)×(12か月)×(25年)=3000万円
ということになります。
65歳までに、これぐらいの貯金か、可処分財産をもっていればよし、
足りなければ、長く働いて、少しづつでも貯金することになります。
しかし、これだけでは、なお、
何かがあったときの備えができているとはいえません。
今後、医療費が増えたり、介護費用が発生する可能性があります。
健康に対する不安に関しては、実際、きりがないので、
どこかで割り切っておくことも、大事だと思います。
以前、麻生財務大臣が、
80歳を過ぎた老人が、「老後の貯え」のために、
多額のたんす預金をもっていることが多いという話題に触れて、
「一体いつまで生きるつもりかね」、と発言したことがあります。
たしか、そのときは、かなり顰蹙をかったように記憶しますが、
わたしは、麻生さんの発言はもっともだと感じました。
わたしとしては、老後の不安はあるものの、
自分が稼いだお金は、
できるだけ、生きた使い方をしたいという気持ちがあるからです。
老後破産の危険は、健康問題に関する予想外の出費のほかに、
熟年離婚や、資産運用の失敗などが原因として考えられます。
とくに、これらの結果、老後にひとり暮らしを始めた場合には、
社会から孤立しやすくなり、情報やサポートが遮断されることで、
さらに、破産の危険が増すといわれています。
健康はお金で買えませんが、
わたしは定年後も、可能な限り、仕事を続けていきたいと思います。
経済的な理由のほかにも、
社会からの孤立を防いだり、気持ちに余裕が持てるようになるなど、
プライスレスな効用があると考えています。
今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。