新紙幣の背後に透けて見えるもの
よしをです。
ある全国紙の新聞記者のツイートが目に留まりました。
「一万円札と千円札が男性で五千円札が女性。いかにもセクハラ事務次官を輩出した財務省らしい選択だ。一万円札を女性にして新時代を切り拓くという発想は思いもつかないのだろう。男尊女卑が骨の髄まで染み込む体質で予算編成をするからいつまでも「人よりコンクリート」なのだ。」
これに対するツイートが秀逸だった。
「おめーんとこの役員、男女比どうなんだよ」
思わず、吹いてしまいました。
興味をもって調べたところ、この新聞社は、
代表取締役以下、常勤の役員10人のうち、女性はゼロ、
常勤監査2名のうち、女性は1名、執行役員12名のうち、女性は2名でした。
女性の比率、多くはないと思います。
一方、あの隣の国では、
一万円札の肖像に、渋沢栄一が選ばれたことについて、
意味のわからない火病(あの国特有の精神症)をおこしているようです。
つまり、朝鮮(あっ、いっちゃった)で初めての紙幣の肖像が、
渋沢翁だったということで、経済侵略の象徴とか、半島侵略の代弁者だの、
あげくの果てには、安倍総理の歴史修正主義だとか、なんだとか。
国の初めての紙幣に、外国人の、しかも日本人の肖像が描かれていることが、
あまりに屈辱なのでしょう。
われわれの知ったことではないですが、
少なくとも、内政干渉の疑いはあります。
たとえば、日本でも、北朝鮮の紙幣の肖像画にケチをつけることは、
いくらなんでもしませんから、かの国の反応が異常であることは確かです。
かの国で紙幣が発行されるには、かなりの困難があったはずです。
当時は金本位制経済であり、紙幣を発行するためには、
紙幣額面と同等の金を、準備しなければなりませんでした。
それが、どれだけ大変なことだったか。
渋沢翁は、そのような世界の最貧国に、銀行や鉄道をもたらした、
尊敬すべき人物だと思うのですが、
かの国の人は、脊髄反応するばかりで、理解できないのでしょう。
本当に残念なことです。
ちなみに、韓国の紙幣は、
1000ウォン、5000ウォン、10000ウォン、50000ウォンの、
4種類があります。
●1000ウォン
朝鮮時代の退渓李滉(テゲイファン)という学者です。
二大儒と称されているそうです。
成均館という儒学生の学校で、責任者(大司成)を務め、
隠遁して、陶山書院を開いた人物だそうです。
●5000ウォンと50000ウォン
こちらはそれぞれ、母と息子がモチーフになっています。
前者は、二大儒のもうひとり、息子の栗谷李耳(ユルゴグ・イイ)で、
後者は母親の申師任堂(シン・サイムダン)です。
母親の方は、韓国で良妻賢母の鑑といわれている人物だそうです。
●100000ウォン
李氏朝鮮の第四代国王である、世宗(セジョン)です。
ハングルの創設で知られ、天文台の建設などの業績で知られています。
庶民想いの王であるといわれ、
のちに、世宗大王とよばれるようになったそうです。
紙幣の肖像の人物にしては、エピソードがちょっと薄すぎるようで…(汗)。
わたしは、かれらが大好きな李瞬臣とか、爆弾犯の金九とか、
採用されているものと思っていたので、意外に思いました。
紙幣の肖像画というのは、その国の文化レベルを示していると思います。
日本には世界に誇るべき先人たちがいるということを、
われわれは、誇りに思いたいと思います。
今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。