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薬品会社の営業職

よしをです。

 

現在、薬品会社の部長職に就いている50代の友人と、

久しぶりに話をしました。

お互いの将来の話や、物故した共通の知人の話から、

昨今の、採用難の話に及びました。

 

薬品業界全体の傾向でもあるそうですが、

とにかく、営業職のなり手がいなくて、深刻に悩んでいるとのことで、

門外漢であることもあり、興味深く話を聞くことができました。

 

薬品メーカーの営業種には、

病院や薬剤師、薬局へのアプローチをおこなうMRと、

問屋などへのセールスをおこなうMSの、2種類があります。

ちなみに、MRは、「メディカル・レプリゼンタティブ」、

MSは、「マーケティングスペシャリスト」の略です。

このうち、とくにMR職については、離職率が高く、

心を病む社員も増えているのだそうです。

 

営業といえば、接待がつきものです。

医師への接待といえば、かつては、ゴルフや高級料亭など、

過剰な接待が問題視されましたが、昨今は、行政の指導もあり、

派手な接待は、表向きは減っているそうですが、

医師の家族の誕生日や、子どもの入学、卒業のお祝いなど、

いまだに、時代錯誤な献上の実態もあるそうで、

このあたりも、営業職が敬遠される理由だと思います。

 

接待以外の問題で気になるのは、MRの扱いに関する点です。

医師や薬剤師など、医療関係者からの扱いがひどいようです。

 

製薬会社は、問屋に薬品を販売し、病院に直接売ることはできません。

(問屋との料金交渉をおこなうのは、MSの仕事です)。

したがって、MRというのは、直接的な営業行為ではなく、

マーケティングや、医薬品の情報伝達が、主な仕事になります。

しかし、実際には、

薬品情報は、インターネットで、手軽に検索できる時代ですから、

特殊な情報(新製品など)でないと、重宝がられないそうで、

病院からすれば、MRは、ほとんど必要のない存在ということになり、

邪険な扱いを受ける原因となっています。

 

MRは、忙しい医師を、空き時間で捕まえるために、何時間も待つこともあり、

話をしても、数秒で終わってしまったり、無下にされるなど、

理不尽な扱いを受けることが多々あるようです。

勤務時間も不規則になりがちで、

かなりの忍耐力がなければ、務まらない仕事だと感じました。

 

製薬会社は、あくまでもビジネスであり、営利を追求する立場ですが、

人の命を預かる薬品と、セールス職には、

どうしても、アンマッチを感じてしまいます。

異業種のサラリーマンとして、そんな感想を述べると、

部長職の友人からは、

いずれ、IT化によって、MRは消滅すると予測しているとのことでした。

 

MRが削減され、もっとクリエイティブな営業職への道が広がれば、

薬品メーカーの営業部門の就職人気も、向上するように思います。

 

 

今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。