おっさんLOVE
よしをです。
以前、このブログでも紹介した、「中年の危機」とは、
おもに、30代後半~40代におこる、スランプや鬱状態のことを指します。
しかし、この先の人生は、どんどん下降傾向にあるのではなく、
中年の危機以降、50代になってから、幸福度があがることが、
欧米の経済学者などに実証されています。
「危機」によって、一旦底をついた幸福度が、
U字曲線を描いて、ふたたび上昇に転じる現象は、
洋の東西を問わず共通した現象であり、
類人猿にもみられる、普遍的な現象だということです。
30代後半~40代は、仕事が順調で、社会的な評価も高まる時期ですが、
達成感を味わったことで、将来に対する不安や、不満を感じてしまうのが、
中年期特有の現象です。
目標を達成しても、周囲と自分を比較してしまうため、
いつまでも、満足感を満たすことができないというわけです。
しかし、そのような一種の焦燥感は、50代になると落ち着きます。
家族や知人の死に向き合ったり、会社に対する、ある種の諦観など、
多くの人生経験を通じて、人間としての深みを増し、
他人への思いやりを重視する時期へと移行していくからです。
人間の寿命が伸び、老年期が長くなっています。
つまり、U字カーブが上昇してからの期間が、長くなるということになります。
人生の先輩方に話を聞くと、今の70~75歳は、
50年前の50歳ぐらいというイメージをもっている人が多いように感じます。
中高年期は、あらたな価値観を見いだすための期間であり、
退屈な日々をおくることや、死ぬために準備する時間ではないと思います。
わたしも、常日頃、そのように考え、実践することを心掛けたいと思っています。
現在の50代半ばからの自分の人生について、
わたしは、間違いなく、見方が変わってきています。
今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。