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ロスジェネ世代の再生は可能か

よしをです。

ロストジェネレーション世代(ロスジェネ世代)は、
団塊ジュニアとも呼ばれます。
かれらは、1990年代終盤から21世紀初頭までに、
青春時代を迎えた年齢層であり、
バブル景気が崩壊し、民間企業が採用を減らし、
先輩サラリーマンに、リストラの波が押し寄せていた時期に重なります。

1997年の消費税増税(5%)や、
翌年にかけての金融危機山一証券北海道拓殖銀行の破綻)など、
日本経済は、一気にマイナス成長に転落しました。
小泉内閣が推進した構造改革は、
中産階級の所得を下げ、非正規雇用の激増を招きました。

ロスジェネ世代は、そのような激動の時代にあって、
就職期に、自分がすすみたい進路を選べなかった者が多く、
その後、進路変更する際に、失敗を重ね、
離脱していった者も多くいます。

かれらの世代の行き詰まりを証明するように、
ロスジェネ世代の犯人が、
世間を騒がせる事件が相次いで発生しています。
20世紀末前後は、
「自己責任論」がもてはやされた時代でもあります。
ロスジェネ世代の不正規雇用者は、「負け犬」扱いをされて、
社会からも、厳しい視線を送られてきました。
現在、非正規雇用社員は、労働者全体の40%に及び、
まさにロスジェネ世代の多くが、中心になっています。

2019年、政府は、ロスジェネ世代の支援策を発表しました。
「人生再設計第一世代」と呼んで、雇用の安定化と、
中途採用の強化を推進するとしています。
もちろん、政府の支援はあったほうがいいに決まっていますが、
あまりにも遅きに失した印象です。

青春時代に支援を受けるのはともかく、
ロスジェネ世代は、もう中年真っただ中です。
かれらには、人生を再設計する余地が残っていません。
これから家庭をもったり、子育てをすることが、
年齢的に、難しくなりつつあるのです。
正社員サラリーマンであれば、後進の指導に努めたり、
組織をリードする人材になりえたかもしれないのですから、
社会全体としても、損失は大きいものがあります。

「人生再設計」といっても、その内実は、
言葉は悪いですが、最早、敗戦処理といってもいいものです。
もう一度、奮起して、社会に立ち向かうことができる人は、
それほど多くないかもしれません。


今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。