さあ来い 卒サラ!          ~悔いのないセカンドライフを目指して~

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銀行の既得権益がアブナイかも

よしをです。

 

その昔、サラリーマンの給料は現金支給されていました。

さすがのわたしも、そんな古い時代のことは体験する由もないのですが、

当時の企業の経理担当者の負担は、大変だったことでしょう。

給料日ごとに銀行に行って、必要な種類の紙幣や硬貨を受け取り、

会社に持ち帰って、社員それぞれの給料袋に、

1円単位まで、間違えないように、分配しなければいけませんから、

経理部にとって、給料の支払いは、大変神経を使う業務でした。

 

銀行振込に代わって、この手間が減ったことは、

企業にとって、有意義だったでしょうが、

銀行側のメリットも、非常に大きいものでした。

 

サラリーマンに、給与振込口座として選ばれるということは、

すなわち、メインバンクに指定されるという意味です。

電気代やガス代といった、公共料金の自動引き落としのほかに、

住宅ローンや、教育ローンを組んでもらうことも可能です。

さらに、保険金などの入金や、遺産相続など、

個人情報を丸裸にし、把握することが可能であり、

与信情報も得られますから、資産運用の勧誘もしやすくなります。

銀行にとっては、まことにありがたいことです。

 

時代が変わり、金融の世界にも、自由化の波が押し寄せてきました。

銀行の牙城が、資金移動業者によって、脅かされつつあるのです。

 

「かんたん送金サービス」を開始した、「LINE Pay」をはじめ、

複数の業者が、企業から個人への送金をするサービスを開始しています。

現状は、法的な制限があって、給与振込はできないのですが、

かれらの目標が、そこにあることは間違いないでしょう。

こうなれば、銀行は死活問題です。

 

銀行協会は、労働者の生活の糧である賃金の受け取りに、

資金移動業者が関与するのは、

安心・安全の面で、不安がある、と表明しています。

 

資金移動業者の参入は、サラリーマンにとっても、悪くない話です。

振込手数料や、ATM手数料が発生しないのであれば、

歓迎する人は多いでしょう。

いろんな刺激があってこそ、経済は活性化します。

 

ただ、わたし個人としては、銀行を使い続けるように思います。

自由化をきっかけに、手数料が減額されるといいのですが…。

 

 

今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。