「そのカメラはキャノン?」
よしをです。
先日(8月21日)、日韓外相会談がおこなわれました。
徴用工問題や、輸出規制問題について、
一切進展がなかったのは、大方の予想通りでしたが、
会談の開始前に、面白い出来事がありました。
日韓の報道陣が、河野外相を取り囲んだ際、
河野大臣は、韓国の記者団を指さして、
「キャノン? このカメラはニコン?」と、
かれらが、日本製のカメラを使っていることを揶揄したのです。
思わず笑ってしまいました。
その旗振り役であるはずのマスコミが、
日本製のカメラを使って、日本の大臣を取材するという、
噴飯もののコントを見せつけてくれたからです。
わたしのなかでは、先日紹介した、麻生大臣の、
「いくつまで生きるつもりかね」に続く、
日本の政治家による、スマッシュヒット発言だと思いました。
実に残念なのは、これがフェイクニュースだったことですが…。
ペーソスの効いた会話ができる、日本の政治家というのは、
これまで、ほとんどいませんでした。
しかし、海外の政治家には、
ユーモアたっぷりの語録がいくつも残っています。
ウインストン・チャーチル(イギリス首相)は、
女性議員から、
「わたしがあなたの妻だったら、あなたの飲む紅茶に毒を入れるでしょう」
と皮肉られて、
「わたしがあなたの夫だったら、喜んでその紅茶を飲むでしょう」
と言い返したそうです。
そのほかにも、チャーチルは、女性議員のウケがよくなかったようで、
女性議員から、かれが酔っているのではないかという指摘を受けて、
「酔っ払いは翌朝、正気に戻るが、女性の器量(美醜)は変わらない」
と、返したりしています。
こちらは、現代ならNG発言でしょうが…。
銃撃されて病院に搬送された際、
付き添うナンシー夫人と側近に、
「弾が飛んできたときに、かがむのを忘れちゃったよ」と語り、
夫人や周囲を、安心させたといいます。
さすがは、元ハリウッド俳優の面目躍如といったところです。
また、テレビ番組にゲストで呼ばれた際には、
「わたしには大統領になる資質がある。まずは、抜群の記憶力だ。それから、ええっと・・・」と、
司会者を爆笑させました。
南北戦争の際、エイブラハム・リンカーンは、
自分で靴を磨くリンカーンを見て、驚く側近に対して、
「自分の靴でないとしたら、きみは、誰かの靴を磨くんだね?」、
と尋ねました。
このやりとりで、奴隷解放の意義を、やんわり諭したように思います。
日本の政治家に対しては、
マスコミが中心になって、発言のあら捜しに躍起になっています。
政治家による、ひどい妄言があるのも事実なのですが、
もっと別の視点をもつべきと思います。
要するに、マスコミも、政治家も、揃いも揃って教養が足りないのです。
今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。