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パク・クネ弾劾裁判をおさらいしてみる

よしをです。

 

いろんな不愉快な話題が、

押しては引く波のように沸き出てくる、日韓関係ですが、

今回は、韓国の法曹界の無法ぶりについて、検証してみます。

 

8月29日に、パク・クネ前大統領らの最高裁判決があり、

パク・クネ前大統領、大統領の友人であるチェ・スンシル、

サムスン電子副会長のイ・ジェオンの3人の被告に対して、

いずれも、高裁に再戻しになったというニュースが入ってきました。

 

そもそも、3人が、なぜ裁判にかけられているのかすら、

すっかり忘れていましたが(汗)、

法律とビジネスの勉強をしている身としても、

この裁判の振り返りは、

多少は、勉強になるのかな、と思っています。

 

わたしが注目しているのは、イ・ジェオン副会長の判決です。

イ・ジェオン氏は、2017年2月に逮捕されました。

2017年8月、一審で懲役5年の有罪判決によって、即日拘束され、

翌年2月、二審で懲役2年6か月、執行猶予4年となって、釈放され、

今回の、最高裁の判決を迎えました。

 

イ・ジェオン氏が、

一審で実刑判決を受け、二審で執行猶予になった理由は、

韓国の刑法では、50億ウォン以上の贈賄については、

5年以上の実刑が定められているからで、

一審では70億円、二審では20億円の贈賄が認定されています。

 

二審判決で、贈賄金額が減額された理由は、

スポーツ関連の寄付行為である、

馬3頭の寄付と、スポーツセンターへの支援金の、

合計50億ウォンが、贈賄ではないと認定されたからです。

一方の、パククネ側の収賄金額は、

一審でも二審でも、70億ウォンで、変わりませんでした。

 

つまり、二審では、

贈賄側のイ・ジェオン氏では、不正認定されなかった、

スポーツ関連への50億円の寄付行為が、

収賄側のパク・クネ氏に対してのみ、不正認定されるという、

ちょっと変な話になっていたのです。

 

最高裁での差し戻しの意味は、

「二審の贈収賄の金額が合わないのは、おかしいから、やっぱり、贈賄側の50億円分もカウントしておこう」、という話になったのでしょう。

日本のマスコミからは、

文政権による、恣意的な判決の引き延ばしという解説も出ていますが、

わたしにしてみれば、一体どこを見ているのかという話です。

 

こんないいかげんな裁判は、

少なくとも、日本では聞いたことがありません。

すでに、二審の判決の段階で、スキャンダルになりそうなものですが、

それも、スルーされてきたのでしょう。

韓国の新聞各紙でも、

収賄の金額の不一致に注目した記事は、見つかりませんでした。

マスコミがこんな状態ですから、

韓国の裁判は、やりたい放題なのでしょう。

呆れて物も言えません。

 

イ・ジェオン氏や、サムスン電子は、スポーツ振興のためにと、

政府から頼まれて、寄付をおこなっただけのことで、

おそらく、これ以前にも、寄付は、普通におこなわれてきたはずです。

また、サムスンに限らず、ほかの財閥でも同じように、

歴代政府から、スポーツや文化振興に寄付を要請され、

実際におこなってきたでしょう。

これが、贈賄にあたるというのでは、たまったものではありません。

 

イ・ジェオン氏の弁護士も、

「なぜ、サムスンの寄付だけが、贈賄なのか」と、不満の声をあげていますが、

国策裁判の前では、その訴えも無力です。

まさに、ムンジェインによる、

前政権と財閥に対する、魔女裁判であることがわかります。

本当に、こんな国に生まれなくてよかった。

 

 

今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。