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試験問題と一般常識

よしをです。

 

資格試験の勉強をしている中で、

先日、不思議な練習問題に行き当たりました。

 

(問題)

甲不動産を保有するAさんの知らない間に、

Bが、甲不動産を自分のものであるという登記をしたうえで、

事情を知らないCさんに売ってしまいました。

BからCさんへの不動産の移転登記も、

完了しているのですが、

Cさんが甲不動産を取得するための条件は何でしょうか。

 

(答え)

Aが、BからCへの登記移転を容認すること

 

どうにも納得できません。

Aさんは、勝手に自分の不動産を売られてしまったのに、

なぜ、Bの詐欺行為を容認しなければならないのでしょうか。

BからCさんへの、甲不動産の売買に関しては、

当然ですが、BはCさんから、代金を受け取っています。

この代金は、Bが詐取したものなのですが、

Bは、罰せられないのでしょうか。

おそらく、Aさんは、Bを提訴することになり、

不動産登記の原状復帰と、

賠償請求を訴えることになりますが、

上掲の模範解答からは、

それらの重要な事情を、うかがい知ることができません。

 

つまり、あまりにも、問いの内容が不条理なため、

わたしは、この練習問題の答えを、

導くことができなかったのです。

本来は、被害者側を助ける方法を問うべきなのに、

犯罪者側に立ってどうするんだということです。

 

つまり、この問題が、

Aさんが、甲不動産を取り戻すための方法を

問うのであれば、

問題の趣旨を、理解することができます。

この場合は、

「詐欺による登記移転について、

本人が善意無過失であれば、

登記に関係なく、甲不動産を取り戻すことができる」

が答えになるはずです。

 

前に戻って、この練習問題が奇妙なのは、

登記の移転を済ませたにも関わらず、

取得のための条件を尋ねているところです。

普通は、登記によって移転は完了するのですから、

わざわざ、そのことを強調する必要はないのです。

 

要するに、詐欺行為に関する知識を問うのであれば、

登記をしても、

不動産の権利移転は認められないということを、

問題にすべきなのです。

 

ああ、こんなことにこだわっていると、

どんどん勉強が遅れていく(汗)。

 

 

今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。