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髭男爵 ルイ53世が語る「ヒキコモリ」

よしをです。

 

お笑い芸人・髭男爵の、山田ルイ53世は、

自身が引きこもりだったことを告白しています。

かれは成績がよく、

兵庫県内の私立有名中学に進学するのですが、

やがて不登校になり、退学してしまいました。

 

中学入学当初のルイ少年は、

友だちがいないという状況ではなく、

サッカー部に在籍してレギュラーになるなど、

活発な生徒で、成績もよかったそうです。

 

 

ただ、家庭の経済事情のため、

ときどき、些細な劣等感や引け目を感じることがあり、

それらが澱(おり)のように、

心の奥底に少しづつ溜まっていき、

ある日、それがあふれ出て、

引きこもりになってしまった、と語っています。

これらの劣等感や引け目については、

「そう感じる子もいれば、そうでない子もいる」と分析していて、

ルイ少年の、ナイーブな思春期の心理を窺うことができます。

 

ルイ少年が、最初に学校に行けなくなったとき、

かれは、激高した父親から、ドロップキックをされたといいます。

ルイ少年は、父親の豹変した姿を目にし、

「私立のいい学校に行けなくなったから、父親から足蹴にされたんだ」と、

絶望の淵に立たされることになります。

 

引きこもりになってしまったルイ少年は、

地域社会における、子どもの「格付け」にも、

苦しめられることになります。

町の閉鎖的なコミュニティにおいて、

引きこもりがいる家庭というのは、格好の噂のネタなのです。

「あの子は、勉強はできたのに…」

「うちの子は、ひきこもりじゃないだけまし」といった、

よその家庭の悪口は、実際に耳に入ることはなくても、

想像するだけで、ルイ少年の心を、二重に傷つけました。

 

ルイ53世は、不登校や引きこもりの本人は、

「よし、休もう!」と決断して休んでいるのではなく、

小さなこだわりが蓄積した結果の引きこもりなので、

親としても、しばらく様子を見るというのはいいことだと語っています。

また、子どもの引きこもりによって、

親や家族全員が、追いつめられる必要はないとも強調しています。

ときに、親が旅行に行ったり、趣味を追求してもいい。

親には親の人生があると割り切るべきだと。

 

現在、自らも一女の父親となった、ルイ53世は、

当時は、自分の親にとっても、子どもの不登校は一大事件で、

どうしていいのかわからない状況だったことを、

理解したといいます。

 

ルイ53世は、不登校や引きこもりになっても、

リカバリーができることを、子どもたちに教えたいといいます。

友だちのところに戻りたいとか、勉強したいという思いがあれば、

必ずあたらしい友達もできるし、勉強もできる。

 

ヒキコモリ経験者の言葉だけに、子をもつ親のひとりとして、

心に滲みるように思います。

 

 

今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。