(批判覚悟)ラグビー日本代表に思うこと
よしをです。
今回のワールドカップでは、日本代表選手31人のうち、
日本人選手は16人、外国人選手が15人、
ベンチ入りしています。
ほぼ半数が外国人選手という混成チームが、
ナショナルチームであることについて、
違和感を覚える人もいるでしょう。
わたしも、そのひとりです。
ラグビーユニオンの規定では、
外国出身でも、条件をクリアすれば、
他国の代表になることが可能です。
日本代表の資格条件には、
「他国での代表歴がないこと」、「出生地が日本(国籍問わず)」、
「両親または祖父母のうち、誰かが日本出身」、
「日本に3年以上(2020年からは5年に変更)滞在」、
などがあります。
ほとんどの外国人選手が、
トップリーグに所属して、3年以上プレーの実績があるか、
日本の高校、大学に留学した経験があるかのどちらかです。
日本のキャプテンのリーチ・マイケル選手は、
ニュージーランド出身です。
子どものころは、オールブラックスを夢見ていましたが、
15歳のときに、日本に留学し、
現在は東芝でプレーしています。
日本の学生ラグビーでは、所属選手に関して、
高校では外国人枠は2人まで、
大学では3人までに制限されています。
学生チームに、
圧倒的にフィジカルの強い外国人選手が2~3人入ると、
それだけで、そのチームは別物になってしまいまず。
大学対抗戦では、
伝統校の慶應、早稲田、明治は、安易なチーム強化に否定的で、
基本的に外国人選手はいません。
(例外的に朝鮮高校出身者はいます)。
もし、慶應や早稲田に長身の留学生選手が2人入れば、
帝京はもう、勝てなくなるはずです。
トップリーグにも、最大で4人の外国人枠がありますから、
それらと比較しても、
選手の半数が外国人という日本代表の構成は、
かなり異様な感じがするのです。
日本以外の代表チームにも、
外国出身選手が所属しています。
イングランド代表のディラン・ハートリー選手や、
オーストラリア代表のクエイド・クーパー選手は、
ニュージーランド出身です。
ニュージーランド人のブラッド・シールズ選手は、
両親のルーツをたどって、イングランド代表になりました。
かれの場合は、一度もイギリスに住んだことがないため、
議論の的になりましたが、
各国の代表選手には、
多かれ少なかれ、こういう事情があります。
夢のような話ですが、条件さえ、クリアすれば、
日本人が、オールブラックスに入ることも可能ということです。
イングランド代表には外国人は3人、ニュージーランドには4人、
オーストラリアの外国人選手は、
10人と飛びぬけて多くなっています。
ほとんどが、フィジーなど、南太平洋諸国の出身ですが、
これらの選手は、
原住民のアボリジニと、人種的に近似にあるため、
あまり違和感がないように思います。
人種差別をする意図はないのですが、
日本代表の外国人選手の場合は、
ラグビー選手であること以外、
地理的にも人種的にも、
日本と所縁のないケースがほとんどであり、
フィジーの選手が、
近隣の島国であるニュージーランドに移住したり、
ニュージーランドやオーストラリア代表として
プレーすることとは、
かなり意味合いが異なると思うのです。
リーチ・マイケル選手は、
2013年に日本国籍を取得しました。
15人の選手については、外国人として紹介しましたが、
リーチ選手以外にも、
日本国勢を取得した、「日本人」が数名います。
かれらが、日本を愛してくれていることについては、
好意的に受け取りたいと思う反面、
日本人選手としてプレーすれば、
ベンチスタートが少なくなるため、
協会の目にとまりやすくなり、
その結果、代表に選ばれる可能性が高くなるという理由で、
日本国籍を選択した可能性を疑うのは、
少し意地悪でしょうか…。
高校野球では、ある東北地方の出場チームのなかに、
ベンチ入りの20人の選手のうち、
19人が他府県出身者という高校がありました。
その多くが、関西出身で、
ベンチでは関西弁が飛び交っていたそうで、
このチームは、「大阪第二代表」などと揶揄されました。
そのようなわけで、
頑張っているラグビー代表選手には申し訳ないのですが、
「そこまでして勝ちたいのか」、と思われるのは、
気分が悪いのです。
100点以上の大差をつけられても負けても構わないので、
わたしは、日本人だけで戦ってほしいと思っています。
考え方が昭和ですいません。
今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。