さあ来い 卒サラ!          ~悔いのないセカンドライフを目指して~

起業とか資格とか。趣味や思い出話など いろいろランダムに

モンスターラーメン店

よしをです。

世の中には、常連が多く、一見客が入りづらい雰囲気で、
店主が威圧的なラーメン店が存在します。

30年以上前、
わたしの通っていた大学の近くに、有名なラーメン店がありました。
わたしが、はじめて入店したときに、店の独特な注文方法がわからず、
何を注文したのかも、よくわからないような状態でした。
自分の口に合わなかったこともあり、
以後は、二度と行くことはありませんでしたが、
その店は、今では、東京都内に、いくつか支店もできているそうです。

どうやら、日本では、ラーメン店が独自の進化をしているようで、
暗号のような注文方法を強いる店や、
「私語禁止」、「スープから飲め」、「完食強要」、等々…、
本来であれば、庶民的なファストフード店であるはずのラーメン店が、
まるで修行の場のような雰囲気を醸し出しているケースもあります。

「ラーメンの鬼」の異名をもつ、佐野実氏(2014年死去)は、
多数のメディアでも紹介されましたが、
かれの店は、修行のようなラーメン店の先駆けでした。
佐野氏の店のルールは、
「おしゃべりをする客は、「塩」を頼まないでください」、
「強度の香水をつけた方の入店お断り」、
「携帯電話の店内使用禁止」、といったものでした。

香水や携帯電話については、わたしも同意しますが、
あるテレビ番組で紹介されていたのは、
2人で来店した客が、カウンターで少し会話しただけで、
にらみつける佐野氏の姿でした。
あきらかに、異常だと感じました。

「こっちは真剣にうまいもん出そうとしてんのに」、
という言葉からは、ラーメンにかける佐野氏の真剣さが伝わってきます。
その一方で、
「客に対して、『いらっしゃいませ』や、『ありがとうございました』は、言ったことがない。旨けりゃ、客は来る」、
という、生前の佐野氏のインタビュー記事を読むと、
一体なぜ、こんな店に人が集まるのか、不思議な気持ちになります。

さらに罪深いのは、佐野氏の影響で、
世の中に、佐野氏を真似た、傲慢なラーメン店主を増やしたことで、
このことは、佐野氏自身の責任はもとより、
かれを祭り上げたマスコミにも、大きな責任があると思います。

たとえ、お金をもらえるとしても、
わたしは、このような店を訪れる気になりません。
暴論覚悟でいわせてもらえば、
そんな嫌な思いをしてまで、食べなければならないラーメンなんて、
世の中にないでしょう。
麻薬じゃあるまいし。

もし、知らずにモンスターラーメン店に入ってしまった場合、
「いい話のネタになる」、という人もいますが…。
いやいや、そこまで悟れる人なんていませんって。


今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。