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ギロチンドロップ

よしをです。
ギロチンは、日本語で断頭台と訳され、
犯罪者を死刑にするための道具として、開発されました。
ギロチンという名称は、
フランス人の医師、ギヨタンの名前に由来しています。
それまで、フランスでは、絞首刑のほかに、
車裂きといった残酷な刑も用いられましたが、
ギヨタンは、憲法制定議員になったことをきかっけに、
対象者の苦痛を軽くするために、
ギロチンを広く採用するように提案し、一般化しました。

ギロチンは、フランス革命で多用されたことで、悪名が高くなりました。
ルイ16世や、王妃マリー・アントワネットがギロチンで処刑され、
その後、革命派は、内ゲバを繰り返し、
反ジャコパン勢力のダントン、エベール、デムーランらが、
次々とギロチンの露と消え、
最終的には、ジャコパン派のロベスピエールも、
クーデターによって、ギロチン送りになりました。
結果的に、フランス革命では、パリ市内だけで3000人、
フランス全土で4万人が、ギロチンで処刑されたといわれています。

日本における死刑には、
串刺しや、火あぶりといった残忍なものがあります。
これは、民衆への見せしめの意味があり、
張りつけ台などの、大掛かりな舞台が用意されますが、
これらの準備は、大変だったと想像できます。
そのこともあってか、日本では、江戸時代を通して、
死刑の数は、外国と比較して、極端に少なかったといわれています。

フランスで、これほどの多くの死刑がおこなわれたのは、
ギヨタンの思いとは反して、
ギロチンによる処刑が、あまりに手軽だったからだと思います。
革命時代、フランス市内のあちこちの広場には、
ギロチン台が常設してありました。
死刑をおこなう場合、ほとんど手間はかかりません。
対象者を連行し、その頭を台に固定して、刃を落とすだけで、
言葉は悪いですが、カジュアルに刑を執行することができます。
処刑も、あっという間に終わりますから、対象者の苦しみは少なく、
処刑者も、罪悪感が少なかったでしょう。

また、もともと動物の肉を捌く食文化をもつ国であったことも、
ギロチンへのアレルギーを生まなかった要因だと思います。
日本には、獣を捌いて食料にする文化がなかったため、
死刑を忌避する傾向があったとも想像しています。
現代、日本では死刑制度が国民の多くに支持され、
世界の批判の対象になっているというのは皮肉です。

表題のギロチンドロップは、本文とは無関係です。
これは、プロレス技の一種で、相手をリングに仰向けに倒したあと、
コーナーの対角に下がって走りこみ、
足を延ばして、相手の首元に腿の裏側を叩きつける技です。
ハルク・ホーガンや、ブルーザー・ブロディの得意技ですが、
ギロチンドロップと呼ぶのは、日本だけで、
本国アメリカでは、レッグドロップというそうです。


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