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どうもおかしい

よしをです。
全国で緊急事態宣言が解除されました。
多くの日本国民の高いモラルや協力の賜物があったことは確かですが、
医療従事者の懸命の努力と、
遅ればせながら、政府のバックアップも多少は寄与したかもしれません。
PCR検査の少なさを批判していた海外メディアも、
圧倒的に被害を食い止めている日本の対策を評価し、
日本から学ぶものはなにかといった論調に変化しつつあります。
マッチポンプのような日本のマスコミにも、
根拠のない危機を煽るのではなく、自発的に変化してもらいたいものです。

それにしても、日本においては、まるで異次元のように、
感染者や死亡者が少ないのは、一体どうしたわけでしょうか。
4月中旬の段階で、厚生労働省の対策班は、
人との接触を減らすなどの対策を取らない限り、
国内の重篤患者は85万人になり、
40万人が死亡するという試算を発表していたのです。

西欧やアメリカで爆発感染が広がっていることを考えると、
日本に存在するウイルスが、
これらの地域に被害を与えているウイルスとは別種のものか、
あるいは日本人の体質が特別なのか、
いずれかの可能性を疑わざるを得ないのです。

ウイルスの感染拡大を止めるためには、2つの方法があります。
ウイルスを殺す決定打となるワクチンの開発と、免疫獲得です。
このうち、免疫には、自然免疫と獲得免疫の2種類があります。
前者は、もともと人体に備わっている、白血球の働きによるもので、
後者は、獲得免疫を得た細胞(リンパ球の一種)によるものです。
ふたつの免疫細胞が協力し合って、外部からの進入者に対応します。

リンパ球は、侵入した病原体を記憶して、長期間人体で生き続けます。
「免疫をもつ」とは、このリンパ球の働きのことをいい、
インフルエンザなどの予防接種は、弱毒のウイルスを体内に入れて、
リンパ球を人為的に生産する仕組みによるものです。

東アジアの沿岸部一帯には、今回の武漢肺炎以外にも、
もともと、近似のコロナウイルスが人間界に存在していて、
冬場は、風邪の一種として、多くの人が罹患しているという仮説があります。
日本でも、いわゆる風邪の10~20%は、
既存の4種類のコロナウイルスによるものだといわれています。
(諸外国のデータがみつからず、申し訳ありません)。
それによって、この地域には、体質的に自然免疫を備えている人間が多く、
自然免疫だけで、武漢肺炎を撃退した人が多いというのです。
実際に、上海や深圳、南京などの大都会も含めて、
中国沿岸部では罹患者が少なく、内陸部では被害が大きくなっています。
ベトナム、台湾といった、大陸の沿岸地帯やその対岸についても、
感染の被害は最小限に食い止められています。
ウイルス発生源とされる武漢は内陸部であり、
もともと、自然界にコロナウイルスが少ない地域だったという
仮説が成り立つというのです。

獲得免疫の有無は、血中の抗体を調べることでわかります。
精度に疑問もあるようですが、その陽性率(獲得免疫の有無)は、
各国で、人口のどの程度がウイルスに感染したのかを調べる指標として、
活用されています。
東京都の陽性率は500検体のうち0.6%です。
サンプル数は少なく、信頼性が低いとはいえ、
諸外国と比較して圧倒的に低い数値なのですが、
それでも10万人中600人が抗体を持っていることを意味し、
単純な机上計算ですが、84000人がウイルスに感染し、
治癒した経験があることになります。
しかし、流行のはじめから約3か月かかっても、
陽性率が1%にも満たず、なおかつ発症者が少ないということは、
獲得免疫に頼らず、もともと持っていた自然免疫だけで、
ウイルスを撃退した事例が相当数あったという証明になるというのです。

現在、このウイルスには、
武漢由来、西欧由来、アメリカ由来の3種類があるといわれています。
ウイルスは、変異して強毒化し、それぞれ変異して亜種化しているとも
いわれています。
日本国内の本格的な感染拡大は、武漢由来ではなく、
西欧からの帰国者が感染源であることは間違いないのですが、
強毒化しているはずの西欧由来のウイルスが、
日本国内の死亡者の増加につながっていないことは不思議です。

アメリカ在住の日本人の報告によれば、
アメリカ国内では、マスクや手洗いをしない人が、
驚くほど多いとの情報もあるようです。
したがって、個人的には、マスク、手洗いが徹底されたことが、
日本国内でウイルスが抑制できている最大のポイントだと思いますが、
それでも、それ以外の要素は否定できないと考えています。
ときがたてば、実際のところが判明してくるのでしょう。


今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。