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横田滋さんの逝去

よしをです。
北朝鮮拉致被害者横田めぐみさんの父・滋さんが亡くなりました。
北朝鮮による、国家ぐるみの残酷な人権蹂躙について、
わたしも日本人のひとりとして、強い怒りを覚え、
同時に、この問題が解決に至らないことに忸怩たる思いがあります。

記者会見における、めぐみさんの弟・拓也さんの発言に心を打たれたので、
その内容を要約してお伝えします。

与野党の壁なく、拉致問題のためにもっと時間を割いて、具体的に行動してほしいと思います。マスコミやジャーナリストの皆さんは、拉致問題が解決しないことに対して、政府は何をやっているのかとか、安倍総理に問題があるような言い方をしています。しかし、これまで40年以上も何もしてこなかった政治家や、『北朝鮮は拉致などしていない』と主張してきた一部の政治家やマスコミがいたからこそ、安倍総理と政府は苦しんでいます。何の行動も起こしていない人が、政権批判の道具として拉致問題を利用するのは卑怯だと思います」。

今でこそ、メディアや政治家は一斉に拉致解決を主張していますが、
かつて、政府の対応や、拉致被害者家族に批判的な勢力が存在していました。

2002年の小泉訪朝後、拉致被害者5人が帰国しました。
そのとき、あえて個人名を出させていただきますが、
筑紫哲也鳥越俊太郎姜尚中氏らの左派系評論家たちから、
「5人を北に帰せ」の大合唱が起こりました。
わたしは今でも覚えていますが、
筑紫氏はTBSの「ニュース23」において、
「自らの発言(北朝鮮擁護)は、ジャーナリストとしての真の勇気である」
などと語っていたのです。

土井たか子氏と社会党は、一貫して北朝鮮擁護の立場にあり、
小泉訪朝まで、土井氏は「拉致事件など存在しない」と公言していました。
1988年8月、北朝鮮工作員と、よど号事件犯人に拉致された、
石岡亨さんの手紙が、ポーランド経由で秘密裏に家族に届きました。
手紙には、同被害者の松木薫、有本恵子さんの消息も記されていました。
有本恵子さんの両親が、藁をも掴む心境で、
北とのパイプがある土井たか子氏の事務所を訪ね、助けを求めたところ、
驚くべきことに、土井氏はその手紙の存在を朝鮮総連に通報したのです。

2002年9月17日、小泉総理が訪朝し、金正日総書記との間で、
日朝首脳会談がおこなわれました。
会談の場で、北朝鮮側から、横田めぐみさん、田口八重子さん、
石岡亨さん、有本恵子さんら8人の拉致被害者の死亡が伝えられました。

石岡さんと有本さんは現地で結婚し、2人の間には娘ができましたが、
石炭ガス中毒事故により、一家は全員死亡したとされていました。
この事故があったのは、1988年11月のことで、
石岡さんの手紙が家族に届けられ、土井氏に相談に行った日から、
2か月後にあたります。
つまり、土井氏が朝鮮総連にリークした情報が北朝鮮に伝わり、
石岡さんと有本さんは処刑された可能性があるのです。

拉致問題は、日本国内における反日勢力との戦いの歴史でもあります。
土井たか子氏は、金正日主席が拉致問題を認めたとの報道に接し、
「大変ショックです」と発言しました。
しかし、土井氏からは、最後まで、
拉致被害者家族への謝罪の言葉はありませんでした。


今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。