スマホを叩き壊せ!
よしをです。
いわゆるスマホ依存症といわれる人たちが増殖しています。
電車のなかでは、ほとんどの人が、手元のスマホに目を落としています。
歩きスマホをする人を見ると、個人的には、不快この上ないのですが、
あらゆる情報やコミュニケーションが、すべて手元に収まった状況は、
まさに21世紀そのものだといえそうです。
スマホ依存症とは、検索サイトや動画サイトをみることや、
facebook、LINEやinstagramなどのSNSを使用すること、
オンラインゲームやアプリゲームで遊ぶことなど、
これらの様々な行為に、ひとつ、あるいは複数のものに、
過度にのめりこむことをいいます。
やがて、自分を制御できなくなり、際限なくスマホに拘束される状態になり、
やがて、社会生活にも支障をきたすようになります。
とくに、インターネットゲームへの依存度が高いケースは、
ゲーム障害といわれています。
WHO(世界保健機構)が、
ゲーム障害を、あらたな依存症として、正式決定しました。
アルコール、薬物、ギャンブルと並んで、治療の困難な疾病ということです。
ゲーム障害は、他の依存症と比較して、
発症年齢が若いという特徴をもっているので、なかなか厄介です。
WHOは、ゲーム障害について、
ゲームの時間や、頻度をコントロールできない、
日常生活のなかで、ゲームを最優先にする、
生活に支障がでているのに、ゲームを続けるという、
3つの診断基準を設けています。
2018年8月に、厚生労働省が発表したデータによれば、
中高生のおよそ14%(93万人)が、
スマホ依存症の疑いがあるということで、
すでに深刻な状況が伝えられています。
自身の健康や、学業や仕事へ悪影響を与えるとともに、
やがて、家庭内の衝突や、過度な課金に絡む金銭問題にも波及します。
スマホ依存症やゲーム障害は、次のようなメカニズムで発生、悪化します。
サイトを観たり、ゲームに興じることによって得られる刺激や高揚感を、
人間の脳は、心地よいモノと認識するのですが、
この脳の働きは、ギャンブルと同じように、行為に対する依存と共通です。
さらに、スマホには、アルコールや薬物にみられる、
物質依存にも共通するともいわれています。
ときどき、スマホから遠ざけられると不安になるという人がいますが、
この場合などは、自分の依存症を疑うべきだと思います。
依存度の傾向が高くなると、
自身の心中の苦痛や、ネガティブな感情を解消するために、
スマホを、一種の脳内麻薬のように使っています。
サイト閲覧やゲームの刺激で高揚感や刺激を受けるという行為には、
麻薬性や、常習性がありますから、
使用者は、次第にコントロールが効かなくなり、
スマホを止められなくなくなるというメカニズムをもっています。
治療方法は、たったひとつ。
スマホを遠ざけて、一定期間使わないこと。
要するに、あらゆる依存症と同じ方法です。
しかし、スマホには、
薬物のような違法性や、アルコールやギャンブルのような、
一種のうしろめたさもありませんから、
依存症から抜け出すには、困難を伴うかもしれません。
今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。